Reflection from Zenichi Tanaka

LCCT(ラダックコクリエーションツアー)にFSUCとして参加して

 

2013年の5○10○から5○23○まで、インドデリー経由でジャンムー・カシミール州ラダックの都市レーへ

 

今回訪れたラダック、レーは、ちょうど私が小学校の低学年の1960年代の初めの頃の日本と情景が重なりました。日本が戦後焼け野原から高度成長を遂げ、オイルショック、バブル崩壊を経て現在の状況に至るまでのことで、各地に工業地帯が進出し公害を出し、環境破壊をしながら、GNP2位になり、世界の先進国の仲間入りもしました。所得も上がったが物価も上がりました。その挙句バブルが弾け、世界経済の渦に揉まれ、今や政治や経済は5年先も読めない状況であります。

 

そういう事を大自然や人の温もり、そういう人たちの集団の協力が残っているラダック、レーの町やほかの発展途上の国々で、繰り返し行われないように、悪いところ(公害、環境破壊、家族崩壊、自殺者の増加、金儲け主義や本当の物を作る経済活動でないお金でお金を作る経済活動、そのために走る教育)を歩ませないながれができないものかと考えさせられました。

 

ヒマラヤ山脈の中にある標高3,600M、夜にはすぐ手が届きそうなところに星がちらばり、インダス川の上流の大自然のきれいな環境のこの地において、トレッキングをする海外からの観光客も増えて、ホテルも建設ラッシュで、車もデリー同様わがもの顔で走り回っているような状況であり、このままでは上下水道、電気、ゴミ処理、交通ルールなどのインフラ整備が早急に必要だと思いました。

 

そういうインフラの整備において、先進国の技術開発した環境にやさしいエネルギーや再生可能エネルギーなどを利用し、軽い負担で環境破壊につながらないものを利用したり、またモラルの向上を教育する必要があると思いました。

 

フォーラムや地元のオッツアル氏の話で、現地の政治家や行政では、そういうことは承知の上で、自分の身に降りかかってこない限りは動かないでしょうということでした。また、いつもフォーラムなどで話はするが現実に実行しないと意味がないという長老の話もありました。

 

まだ今からでも、やり方次第では同じ轍を踏まないで済むことができると思います。スカルマ氏をはじめ、現地で若者たちと一緒に、次世代の人たちに教育をして行かれるオッツアル氏に期待を馳せ、また日本でも支援できればと思います。

 

田中 善一