Reflection from Kazuhiro Kojima

2013 FSUC LADAKH COCREATION TOURに参加して

 

2013・05・10から05・23、「懐かしいミライに行って来た」というのが実感です。本当に在り得ない旅でした。

旅は、いつもシンセンな風をココロに運んでくれます。今回、ラダックという山から吹いてくる地球の風を感じながらの、和気藹々の充実したマナビの旅でした。

正に、FSUCの王道と言っても過言ではないものだったと思います。

 

それは至る所に、出会いと気づきがあり、自分自身の内面を鏡のように映し出すものでもありました。スカルマさんの実家のあるシェーという町の入り口には、「ゼロ」の表示(石碑のような)が在り、しかもシェーとは「鏡」という意味だそうです。偶然とは思えない、今回の旅の本質を明示してくれていたかのようなサインでした。

 

一事が万事そのような流れの中にあったと記憶しています。必要なもの同士が組み合わさっていく「大符号の旅」でした。その極めつけは、レーで開催されました『ラダック・叡智のフォーラム』でした。

準備の段階からさまざまな合流が起きはじめ、当日は信じられないような顔ぶれでした。大学の教授、政府の学校の先生、弁護士、有名高校の校長、ジャーナリスト、農家の人、ポテトチップ会社の経営者、NPO法人のメンバー、自営業の人、そして日本からの参加者7名(NGO ジュレーラダックのスカルマさんを含め)。

 

そして、世界に向けてアピール文が完成し発振。

持続可能な世界と幸せな人生のための行動のカギとして:

我々はこの地上の全人類の平和と幸福を切に願う者である。

それは宗教やカースト、信条、肌の色、性別にかかわるものでない。

 

○シンプルであることと自ら足りること

○全ての幸福のための道徳

○宇宙とアライメントした中道の実践

○惑星地球上でのホリスティックエジュケーション

○農業とエコフレンドリーな実践

○自然への愛とケアー

 

”中道”と言うコトバが出てきたことに感動しました。

 

旅の中では、ラダックの大自然に触れることは少なくありませんでした。

インダス川源流の畔での静かなひと時も、心地よいせせらぎの音と共に深くココロに刻まれています。また、昨年、リクツェで開催させていただいてレインボウキャンプに参加された子どもたちが通っているランドンスクールにも行かせていただき、神宮眞由美さんの子どもたち22人との貴重な授業の光景も深くココロに焼きついています。子どもたちにPCF(PLENUM CREATION FIELD)の解説と日常での応用の話、大島の塩(シホ)の歴史とその重要性など、子どもたちにとってもシンセンでありシンセイな時間の共有になったことでしょう。

 

旅の中では街の人たちとも触れ合い、ボク自身の幼かった頃の街の空気とどこか似ていました。懐かしさは世界中どこでも同じなのかもしれません。つたない言葉でも話をしていると親しみが湧いてきて、ご近所の方のように、本当に懐かしくなってきました。

 

今回の旅で、ラダックの人々の現状が少しは伝わってきたように思います。そしてラダックの人々が本来のアイデンティティを取り戻すことの大切さを、ラダックの人々だけではなく世界中の人々の事としても観じました。それは人間として、惑星の住人として、本来の威厳のような誇りのようなものだと思います。

 

そのことに真剣に取り組んでおられるSEBOL(Socially Engaged Buddhist Of Ladakh)やその代表者オッツアルさんとの出会いも非常に貴重なものでした。彼らのユメである大自然の中に創造するエコフレンドリーなコミュニティの実現。彼は自分の次の世代で、それが実現すればいいと話されていました。

そして、ラダックは天然の生きた学びの宝庫、無限の可能性を秘めているMICHIの場所。今回の旅で架けられた新しい橋(FSUC)を渡って、今後、マスマス、必要な人が訪れ、コクリエーションしていかれることでしょう。

 

ラダックは、地球上でのユタカなクニの雛形になっていく場所だとあらためて確認致しました。そして、LADAKHという場所は、あるがままを受け入れ、コトのままにテンカイする本質的な空間であり、人もみんな無邪気に、時には野生に帰ったような本来の姿にさせてもくれます。

これから参加される方々が、すべて、本来在った豊かな状態に気づき、地球に存在することの本質を実践(実現)していこうと発心されることをシンに願い、祈っております。

 

今回の在り得ない旅に、ココロからのカンシャを込めて ~ジュレー!~

 

000グローバルビジョン

児島一裕