FIELDSHIP UNIVER-CITY(FSUC)は、 現在が、 世界文明の新たな有り様があらゆるレベルで姿を見せ始めるべき時機であることを認識し、 東洋より全洋に向けた、 ソフトテクノロジー総合研究所(Global Institute For Soft Technology)の基礎研究を初めとする諸準備段階を経て、 日本よりその事業の顕在化をしていきます。
FSUCの基本は、 既に、 000事業グループにおいて、 20年以上にわたり実際的に適用している「フィールドシップ」を一般応募者と共に応用していくことにより、 「リーダーシップ」の前世紀的な限界を補完し、 人間・社会・世界・自然がどのように相互的・共時的・調和的にその関わりを顕在化していくことができるかを明示していくことを目的としています。
FSUCは、 美的な都市総合性が欠如してきたといっても過言ではない、 資本力・資金力・大規模な技術力に依存をしてきた、 外発的で、 個別的な、 自然環境を軽視した住居・仕事場等の集合の建設の在り方は、 過去のものとなっていくことを認識しています。 今後は、 基礎思考構築力・半自給力・相互扶助力などを都志力とした、 内発的な開発 —これを徳育と呼ぶことも可— を基礎とした、 過疎といわれてきた自然環境豊かな場などが、 わたしたちの住所・仕事場、 新たな古里となっていくことでしょう。土着性や地域の慣習、 地元の文化がより開かれた側面をもつことを経験し、 互いに学び合うことにより、 多様性のダイナミクスを心地よいとまで体験できるようになった時、 その学びは、 言語や習慣を超えて、 地球社会に通用する性質をもつことを確認していくことができます。 それは、 未来的な意味での大学に、 年齢を超えて触れることができる機会ともなります。
FSUCでは、 このような都志大学あるいは、 「一多的な」ライフワークの場を、 ユニバー・シティと呼称しており、 今後、より活発になる、 日常的な全地球的なユニバー・シティ相互間のコミュニケーションと連携協力、 コクリエーションが 世界文明の素顔となっていくことを経験しています。